grayscale photography of rose

中庸の在り方

呂祖は言う。
四つの詩句は──
たった四つの詩句が
あなたの実存を結晶させ、
あなたの内側に帝王をつくり、
あなたをブッダやキリストや
クリシュナのような人に
することができる。

この四つの詩句とは何か?
さあ、
この四つの隠喩(メタファー)を
理解しようとしてみなさい。

  1. 六月に、
    突然、白い雪が舞う。
  2. 三更(午前零時)に、
    日輪がまばゆい光を放つ。
  3. 水中にそよ風が吹く。
  4. 天上をさすらいながら、
    受容の精神の力を食べる。

そして、
さらに深い
秘法のなかの秘法がある──
どこにもない国こそ、
真のわが家である。

さあ、
この神秘的な詩句、
この秘教的な言辞を
解読しようとしてみなさい。
そこには
隠された大いなる美と
隠された大いなる意味がある。

深く共感するこころを
もちなさい。

なぜなら、
それが秘教的なものを
理解する
唯一の方法だからだ。

  1. 六月に、
    突然、白い雪が舞う。

六月は
一年のちょうど真ん中だ。
それはあらゆるものの
真ん中を意味している。
あらゆるものの
真ん中にあることができて、
けっして極端に偏らなければ、
最初に必要とされる
条件を満たしている。

真ん中にありなさい──

これは探求者にとって、
実存的な探求の
途上にある者にとって
計り知れない価値がある。

いつも真ん中、
「中庸」を覚えておきなさい。

食べ過ぎてはいけないし、
完全に食を断ってもいけない──
これでもなく
あれでもない。
ものに執着し過ぎても
いけないし、
ものを捨ててもいけない。

人々とともに
暮らしながら、
馴れ合い過ぎないこと。
馴れ合い過ぎると、
まったく少しも
独りでいることが
できなくなる。
また
独りぼっちで
暮らしはじめてはいけない。
孤独に病みつきになり、
人を避けるようでは
いけない。

世間にいながら、
世間を自分のなかに
入らせてはいけない。
世間から逃げだす
必要はない。

けっして
極端に走らないこと──
これは覚えておくべき
最も基本的なことがらだ。

なぜなら、
マインドはつねに
一方の極端から
もう一方の極端へと
動くからだ。
マインドは極端を通して
生きているものであり、
真ん中では死んでしまう──
これが奥義だ。

食べすぎたあと、
何日間か
食事を制限する人々がいる。
そして数日間
いわゆるダイエットに
苦しんだあと、
彼らは再びがつがつと
むさぼるように食べはじめる。
そしてまた──
これは悪循環だ。

彼らはひとつの極端から
もうひとつの極端へと動き、
もうひとつの極端から
再び元にもどってくる。
行ったり来たり、
行ったり来たり、
古い時計の振り子のように
どこまでも動きつづける。

彼らは振り子の動きによって
時計が進んでゆくことを知らない。
時計──
これはすばらしい譬(たとえ)だ。
振り子が真ん中にとどまれば、
時計は止まる。

マインドもそうだ──
あなたが極端から
もうひとつの極端へ
動いていると、
マインドは存続し、
時間は存続する。
マインドと時間は
同義語だ。

あなたが
真ん中で止まる瞬間、
時間は消え失せ、
時計が止まる。
マインドは消え失せ、
マインドが止まる。

マインドも時間も
消えてしまったとき、
突然、
あなたははじめて
自分が誰であるかに気づく。
雲はひとつ残らず消え、
広々とした空に
太陽が明るく輝いている。

六月に、
突然、白い雪が舞う。

そして中国では、
この経文が
書き記された地方では、
毎年六月に初雪が降る。

あなたの実存は
冷やされて鎮まる──
それが中道だ。

白い雪は
いくつかのことを表している。
まず、
純白さ、純粋さ、涼しさ、
静謐さ、
すがすがしさ、美、恩寵。

真ん中にいるなら、
あなたは
みずからの内なる実存が
ヒマラヤのように、
清らかな雪に覆われた
ヒマラヤの頂きのように
なってゆくのを見るだろう。

あらゆるものが
冷やされて鎮まり、
完全な静寂に包まれ、
すべてがじつにさわやかで、
いっさいの汚れが消えている。

汚れは心(マインド)のものだ。
心がなくなり、
思考がなくなれば、
不純なものもなくなる。
あなたの実存を汚すのは思考だ。

六月に、
突然、白い雪が舞う。

それはにわかに起こる。
ただ真ん中にいるだけで、
どこからともなく、
忽然と、
白い雪が降りはじめる。

試してみるといい。
これは実験だ。
これは理解しなければならない
哲学ではなく、
試してみるべき実験だ。

何についても
その真ん中にあろうと
してみなさい。

そうすれば
大いなる涼しさ、
穏やかさ、
落ち着きが
あなたの内に
生まれてくるのに気づくだろう。

Osho – The Secret Of Secrets

 

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