虚室生白

 

部屋は空っぽなほど光が満ちる
人心も無念無想であれば
自然と真理が見えてくる

たとえば路傍に巨木がある
曲がりくねって材木としては
役に立たない

ところがその故にこそ大きく育ち
道行く旅人に日陰を与えてくれる

まるでぽっかりあいた
スケジュール表の
余白のような時間

 

 

空っぽだからこそ
自由に満たされた時間

一見役立たずな巨木の
木陰のやすらぎ

何もないこと
無為であること

 

 

一見無駄に見えるようなものこそ
実は有益である
豊かな存在
そう在りたい

 

 

 

虚室に白を生ず
空の部屋 光を生む
道(タオ)は虚に集まる
虚こそ心斎である

 

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