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Being|在る。

ただゆったりとして、
完全にくつろぎ、
何もせずにいる。
 
くつろげばくつろぐほど、
あなたの実存に
さらに深い沈黙が
浸透してゆけるからだ…
ただ開いて、
感じやすくなり、
くつろいでゆくがいい。
いっさいのしがらみは
跡形もなく消滅する。
 
すると驚いたことに、
落とそうとしていたのに
落とせなかったすべての欲望が、
いつの間にか消え去っている。
 
世間のしがらみ、
頭をわずらわす仕事、
そういったあらゆる雑念や
行き交う思考の流れは、
もはや跡形もない。
 
あなたは驚くだろう…
あの連中はみな
どこへ行ってしまったのだろう?
と不思議に思うだろう。
 
あなたは奮闘していたが、
努力しているときには、
一片の思考ですら
追い出すことはできない。
やってみるといい。
 
思考をひとつでも
放り出したいと思ったら、
あなたは完全に失敗する。
 
それは放り出せない。
放り出そうとすればするほど、
なおいっそう
大きな音を立てて
自分に跳ねもどってくる。
 
静かに坐って、
猿のことを考えないように
してみるといい。
それは単純な実験だ。
一匹だけではなく、
猿が次から次へと
ぞろぞろやって来て、
あなたに百面相を見せてくれる。

追い払おうとすればするほど、
猿たちはますます扉を叩いて、
「なかに入れてくれ」
と言うだろう。
猿たちは
あまり行儀がよくないから、
ことわりもせずに、
なかに飛び込んでくるかもしれない。
あなたは
猿また猿に取り囲まれる。
忘れようとすればするほど
猿はますますたくさん現れる。
 
何かを忘れようとしたら、
それをますます
思い出すことになるからだ。
それは
思い出そうとするのと同じだ。
努力をすることで
忘れることはできない。
 
沈黙が降りてくると、
突然、
いっさいのしがらみが消えてしまう…
跡形もなく消え去る!
後には痕跡すら残らない。
 
あなたは信じられない、
あのすべての騒音は……
どこへ行ってしまったのだろう?
それがかつて
自分のなかにあったことすら
信じられない。
それが今なお
他人のなかにあることが
信じられない。
 
これは目覚めた人々が
みな直面しなければならない
基本的な問題のひとつだ。
 
あなたがたは
あらゆる問題を抱えて
私のもとにやって来るが、
私の苦境がわかっていない。
 
私にはまず
このことがわからない…
あなたがたは
どうしてそんなに
たくさんの問題を
抱え込むことができるのだろう?
どうやってそれを
抱えつつけているのだろう?
 
あなたがたは
本当に信じられないようなこと、
不可能なことをやっている!
 
なぜなら、
私が思考をつかもうとしても、
それはすり抜けていって
しまうからだ。
それはつかめない、
それは逃れ去ろうとする。
 
ところがあなたがたは
「思考を止めたいのですが
 止められません、
 その努力にすっかり疲れ果て、
 退屈し、うんざりしています」
と言う。
 
あなたがたは
本当にみごとな芸当をやっている!
 
いつの日か
沈黙があなたの上に
降りてくればわかるだろう……
それは痕跡すら残さない。
 
内側に
思考が存在していたことすら
信じられない。
思考はすっかり消え失せている。
それは影にすぎなかった。
 
思考は本質的なものではなく、
影にすぎない。
影は消えても跡を残さない。
そもそも影には実体がないから、
その足跡を見いだすことはできない…
 
あなたがたの思考もそうであり、
あなたがたの想念もそうだ。
 
自分の精神の宮と
坩堝(るつぼ)がどこにあるのか、
もはやわからない。
 
この状態が起こり、
内に沈黙が降りてきて、
それにおおいつくされると、
内を見ているのか
外を見ているのかわからなくなる。
 
誰が見ている者で、
誰が見られている者なのか
わからなくなる。
自分の精神の宮と
坩堝がどこにあるのか、
もはやわからない。
 
そうなったら
自分が誰であるかを
言うことはできない。
 
あなたはそこにいる…
実際、
はじめてあなたは
存在しているのだが、
ではそれはいったい何者なのか、
それは何なのか?
 
答えはやって来ない。
 
Osho – The Secret Of The Secrets

 

 

Being ─ただ在る─
 
Calm Love

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